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Ulyssesが月額サブスクリプションモデルへ移行しました

タイトルの通り、愛用しているテキスト管理アプリ「Ulysses」が売り切りモデルから月額サブスクリプションモデルへと移行しました。
界隈は大騒ぎで、あちこちのレビューでは守銭奴扱いされている始末。脊髄反射で☆1をつけている人も多く、見ていてうんざりしてきます。 アプリケーションというのは便利さを購入するものだと思うのですが、なんでそんなに改善へお金を払いたくないんでしょう。いまいち理解できません。(ただ、Twitter検索したら「昨日買ったばかりなのに」とおっしゃっている海外の方がいらして、さすがにそれは同情しましたが)
個人的には、Ulyssesの開発元はこまめなアップデートを繰り返しており、非常に上質なアプリを安定して提供してくれていますので、年間3,300円(旧アプリ購入者の永続割引が入った金額)であれば喜んで支払いたいところです。 この金額でMac版もiOS版も両方使える上、今後のメンテナンスにも期待が持てるのであれば、支払いに躊躇う必要はないかなと。彼らは既に充分な信頼を積み重ねてくれていますし、いわばそれらに対する価格ですね。
とはいえ、世間ではこれを期に他アプリへ乗り換えようという動きがあるのも事実。 ということで、AppZappのコメントに掲載されていた各種アプリ+αを自分なりに評価してみました。


Scrivener

Mac版・Windows版・iOS版が存在します。どちらも未購入。Mac版の30日お試し版を試しました。
テキストの扱いがUlyssesに近い為、乗り換え対象としては一番に上がっているアプリです。
ですが、こちらはプレーンテキストではなく、Wordのようにリッチテキストをメインとするタイプのアプリです。
Ulyssesより後にiOS版が出たこともあり(Mac版は古くからあるようです)、アプリの画面はよく似ています。しかしMarkdownによってマークアップしつつ、プレーンテキストで記述したい自分にとってはいまいち。

MWeb

Mac版・iOS版が存在します。Macのフリー版を試しました。
ここで挙げた一覧の中でなら、個人的には乗り換え最有力じゃないかなーと思います。 テキスト管理は内部DB保管形式。ブログへ書き出しする機能と、独自webサイトを構築する機能がついています。結構便利。Markdownエディタとしても優秀。
ただしUlyssesで採用されている独自のコメントアウトタグに代わる機能が存在しないので、残念ながら頓挫するのが目に見えています。(同等の機能を持つアプリは現状存在しない訳ですが……)

Notebooks

Mac版・Windows版・iOS版が存在します。Mac版とiOS版を購入済。
Dropboxと連携し、指定したフォルダのデータをUlyssesのような形で管理できるアプリ。3カラムですので、Ulyssesとの違和感は少ないと思われます。ただしMac版はアプリの外見が少々古臭いので、Ulyssesのような洗練された外見を求めるならNGかもしれません。
あと、フォルダを指定すると同フォルダ内へ大量に.plistファイルを吐き出す(設定情報が入っています)ので、Macなどでフォルダ管理する際非常にごちゃごちゃしてしまうのが難点。私はそれで使うのをやめました。

iA Writer

Mac版・iOS版・Android版が存在します。Android版は基本無料の課金制。(私はAndroid版だけ試しました)
こちらもファイル管理は独自ではなく、オンラインストレージに依存するタイプ。
フォントを変更できない、フォントサイズが3パターンのうちからしか選べない時点で個人的にはないかなーという感じです。
個人的な理由としては、会社に好感が持てない(明らかに顧客層であろうブロガーという人種を自社ブログでdisっているのを見てドン引きしました)ので、今後も買わないですね。

Byword

Mac版・iOS版が存在します。どちらも購入済。
Markdownエディタとしては美しくて好みなのですが、純粋なエディタです。ファイル管理などはありません。
日本語ファイルをを取り扱う際、UTF-8をUTF-16と解釈したり、Shift-JISを正常に開けなかったりすることがちょくちょく……。

1Writer / Editorial

iOS専用のエディタです。どちらも購入済。
iOS専用というだけで、乗り換え対象としてはなしですね。
Editorialは、どちらかといえばプログラマ向けエディタです。各種プログラミング言語には強いのですが、日本語の表示にいまいち難があるのが、長文を書く人間からすると残念なポイント。
1Writerは、オンラインストレージのテキストを編集するなら現在トップクラスに使いやすいエディタです。ただしこれも普通のエディタなので、Ulyssesとの比較対象としては成り立ちません。

Drafts

iOSアプリです。購入済。
そもそもDraftsは、名前通り「ドラフトを作成する場所」としての用途が主なアプリです。最終的にはテキストを他アプリへ転送する流れが基本なので、テキスト管理機能を備えたUlyssesと比較するのはナンセンス。

Alternote

Mac版のみ。iOS版は開発中のようです。
Evernoteのクライアントアプリです。Ulyssesと同様の3カラム構成なので、乗り換え対象としてはアリかも。ノート数が多くなると重くなるのが難点。

Bear

Mac版・iOS版が存在します。
サブスクリプションモデルな為、今回の騒動による乗り換え対象として挙げる方は少ないかも。


だいたい購入済みな自分にちょっと引きますが、おかげで比較は楽でした。
ほとんどのアプリが「テキストデータはオンラインストレージへ保存し、連携することで編集・管理を行う」のが主です。その時点でUlyssesと同等とは言いがたいですね。
自分はUlysses独自のマークアップであるコメントアウト機能を本文中で多用している為、他のアプリに乗り換えるなんてとても考えられません。タグによるグループ表示も、ブログ投稿機能も非常に便利ですし。
コメントアウト機能というのはこんな感じです。薄い文字がコメントアウトしてある文字。

Ulyssesのコメント文

ボツ文章を本文中に残せます

こういったコメントアウト文は、各種出力時に無視されます。なのでボツ文も設定説明もメモも、全部そのまま本文中へ残して置けるという仕様です。最初は使い道に悩みますが、慣れるとすごく便利で手放せなくなります。
コメントアウトのタグはMarkdownの仕様ではなくUlyssesの独自タグなので、他アプリでは使えません。私が移行できない最大の理由はこれだったりします。Markdownに対応しているエディタであればHTMLのコメントタグは使えるものの、いまいち使い勝手が悪いのが難点。
他の理由としては、ttfやotfをインポートでき、エディタフォントとして指定可能なiPhoneアプリがUlyssesの他に存在しないんです。
個人的には、長文を書く時ほどフォントが重要になってきます。読みやすさはもちろんですが、フォントが変われば気分も変わります。だからこそ、好きなフォントを使いたい。
ここまで柔軟なフォント変更が可能なのは、自分の観測範囲ではUlyssesだけです。同社のエディタであるDaedalus Touchもフォント読み込み機能を実装していましたが、先日配信終了してしまいましたし……。


今後は「Ulyssesほどの機能を必要としていなかったユーザは乗り換え」「なくなったらやっていけない!というユーザは残る」という感じで、淘汰されていくのかもしれません。それはそれでひとつの流れなんでしょうね。
個人的には、さっさとPallarelsがサブスクリプションモデルへ移行してくれないかなーと祈っています。OSがバージョンアップする度に買わなきゃならないのが本当に億劫で、「だったらもう月額課金にしてよォ!」と。ああいや、Proがサブスクリプションモデルなのは知ってるんですが、個人ではそこまで必要じゃないし……。
Parallelsが足を引っ張っていて、未だにmacOS10.11から上げられない人間の与太話です。はい。

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