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Scrivener 3を購入しました

現在TinderboxでSummerFest 2018が開催されており、Ulyssesの対抗馬としてよく名前の挙がるMacアプリであるScrivener 3を25%オフで購入できるクーポンコードが配布されています。
定価が$45(カート画面で日本円表示すると5,421円)、クーポンコードによる割引は1,355円となり、現時点での売価は最終的に4,391円になりました。AppStoreだと定価で5,400円ですから、だいぶお買い得ですね。
SummerFestは7/5(多分GMT)までなので、気になる方はお早めにどうぞ。サイバーマンデー(11月・感謝祭シーズン直後の月曜日に行われるオンラインセール)にまた値下がりするとは思いますが、それまで半年近くありますし。

というか、買った後でふとドル建て表示に切り替えてから再確認してみたら、普通に$45-%25=$33.75で買えることに気づいてしまいました……700円弱違うんですがー! なんなんでしょうねこれ。ショッピングカートのサイトが手数料を取ってるとかなんでしょうか。釈然としません。


自分は、以前からプレーンテキスト&Markdown大好きのリッチテキスト嫌いです。元々プログラマーであったことが理由の一端でしょう。ちなみに、全角英数字にも拒否反応が出ます。同業者で同じ反応をする方は非常に多いと認識していますが、いかがでしょう。
だからプレーンテキストしか扱えずMarkdownで書けるUlyssesは、私にとって完璧なアプリでした(過去形になる理由は後述)。そのせいもあり、Scrivenerがいいという記事をあちこちで見かけても、30日間無料お試しを軽く触ってみても、「でもリッチテキストだしなー」とずっと二の足を踏んでいました。

しかし今回のセールを機に、私もとうとうScrivenerを購入してしまいました。
今まで散々うだうだしていたのに今回あっさり購入に踏み切った理由は、金額ももちろんあるのですが、割と単純です。Ulyssesのサブスクリプションの金額(私の場合は過去に買い切り版を購入していた関係で、年間3,300円)が果たして現在の私の使用状態に合っているのか?と考えると、「正直高いかなあ」という結論に至ってしまったため、乗り換え先を欲していたのです。
今でも本当にUlyssesが好きです。アプリのデザインやエディタ部分の機能ももちろんですが、アップデートも頻繁で、安心感があります。ばりばり使っているのであれば、余裕でサブスクリプション延長を選んだと思います。
過去に購入済みの売り切り版を入れ直して使うという手もなくはないのですが、アップデートが見込めないのがつらいところです。それでも十分に最高峰のテキスト管理アプリなんですけどね。


ということで、現在原稿書きにScrivenerを使用しています。
その結果、「きっちりプロットを起こし、起承転結をはっきりさせ、資料を一箇所に保管して何度も読み直し、書き終えた後にひとつの文書として出力する」といった用途には、Ulyssesより向いているというのがよく分かりました。

Ulysses

  • 多数の関係ないテキストを一元管理する環境
  • プレーンテキストでしか書けないので、無駄な部分に気を取られる必要がない(フォントや行間、スタイルなどは環境設定の設定が反映されるので、すべてのテキストに統一感がある)
  • Markdownで書いてリッチテキスト形式でエクスポートできたりするので、「普段はプレーンテキストで書きたいけれど、会社の書類はリッチテキストで提出したい」的な用途にも対応可能
  • テキストごとに管理されるため、関連性を持たせる際はフォルダでまとめる・グルーピングする・タグをつけるなどの方法に頼る必要がある
  • テキストを複数ファイルに分割したり、複数ファイルを結合したりするのが簡単なので、前後を入れ替えたりするアウトライン的な使い方が得意
  • エクスポートは出力されたファイルのデザインに難あり(テンプレートはCSSなので、頑張ってカスタマイズすれば解決できるかも。ただし公式でのテーマディレクトリで配布されているのは、横文字文化のものがほとんど)
  • Markdown周りの動作はほぼ完璧(ただしMultiMarkdownではないので表は書けない)
  • Markdownで実装されていない独自のコメント形式を持っており、エクスポート時に省く・文字数カウントに含めないなど、いい感じで良きに計らってくれる
  • Wordpressなどに記事を直接ポストする機能がある
  • 定期バックアップ機能があるので、うっかりやらかしても大丈夫(ただしデータはiCloudに依存するので、Apple IDを変えたりする場合は注意が必要)
  • iOSアプリとMacアプリはシームレスにデータ同期するので、衝突についてはさほど神経質にならなくてもいい(発生することもあるけど、どちらのバージョンを選ぶか指定できる)

Scrivener

  • ひとつの作品についてのさまざまな関連データを、一箇所で管理する環境
  • ファイルは作品ごとに作る必要がある(ただし「ブログ」というファイルを作ってその中に記事をすべて放り込む……といった大雑把な使い方も可能。その場合はUlyssesと近い使い方になる)
  • リッチテキストなので、ワープロ並になんでも書ける。表とかも余裕で置ける
  • エクスポートはスクリプトや設定を頑張れば割となんでもできそう(ただしなんでもできすぎて、少々とっつきづらい)
  • 定期バックアップ機能とスナップショット機能のふたつがあるので、うっかりやらかしても大丈夫(バックアップはファイルまるごとの複製なので、Dropboxなどを出力先に指定すれば二重に安心)
  • iOSアプリとMacアプリはDropboxを経由すればデータを同期可能。ただし毎回同期中は全画面でDropboxの同期ウィンドウが表示される上、片側できちんと同期完了してからもう一方を同期……という手作業が発生するので、ちょっと煩わしい

ざっと挙げただけでもこの量で「これは比較するのが難しいな、そもそも同列に並べるもんじゃなかったな」という感想です。
UlyssesはScrivenerのような統合環境と比べるより、Evernote(のアプリのUI)やBear辺りと比較した方がいいかもしれません。機能的にはUlyssesが完全上位互換となりますが、テキスト管理のイメージは似ていると思います。
Scrivenerはテキスト管理というより、IDE(統合開発環境)の方が近いですね。EclipseとかVisual Studioとか、あの辺り。コンパイルするとアプリケーションではなく、結合・変換したテキストが出てくるイメージです。
IDE自体は仕事で馴染みがあったので、そう考えた途端に「ああなるほどな、そういうものか」とあっさり理解が追いつきました。あれこれできるけれどできすぎて不親切になっているのも、確かにIDE風味です。検索コレクションの保存などは、見つけるのに少し時間がかかりました……。

少し話題は外れますが、UlyssesのiOS版には「ttfやotfといったフォントファイルをインポートしてエディタで使用できる」という機能が存在します。
同じことができるエディタは、Ulyssesを販売している会社が以前リリースしていたDaedalus Touch(販売終了)ぐらいしか私は知らなかったのですが、今回ScrivenerのiOS版を購入したところ、同機能が実装されていることが分かりました。ありがてえ……!

いろいろ書きましたが、残念ながらScrivenerもいいところばかりではなく、入力中に落ちてにっちもさっちもいかなくなることが私の環境では何度も発生してします。
Mac再起動・セーフモード起動で解決せず、IMEが悪さをしているのかと入力を英語にしても変わらず。新しくプロジェクトを作ってそちらにテキストをコピーすれば動くには動くのですが、それを繰り返すと履歴が意味をなさなくなるので、正直避けたいところ。
……と悩んでいたところ、「入力すると100%落ちる状態に陥っているプロジェクトをiOS版で開き、適当に入力して保存すると、なぜかMac版で落ちなくなる」という現象にたどり着きました。
解決というにはお粗末ですが、とりあえずはこれでなんとかするしかないかな。


現在はUlyssesにぽいぽい放り込んでいたネタ帳まがいの短文をどうやって管理するか、現在思案中です。ブログ記事の管理をする場合と同様に「ネタ」というファイルをひとつ作り、そこに放り込むのが一番シンプルでしょうか。iPhoneでも開くことを考えると、妥当な気がします。
こういうテキストこそEvernoteに放り込めばいいんでしょうが、アプリのUIがいまいちなので、恒常的に使うにはどうも手になじまないんですよね、Evernote。うーん。

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